森林保護活動について

登山者にとっては、もっとも身近で、すぐに思いつくのがこの「森林保護」ではないでしょうか。登山をされる多くの人にとっては、「鹿害(ろくがい)」について聞いたことがあると思います。山に行けば、「シカさん避け」として木々や植物を守るためにネットが張られているのをよく見かけることがあります。

 

シカさんが山にいることはこれも自然であり、おかしいことではないと思います。しかし、山では「シカさんが増えすぎている」ことが問題になっています。なぜシカさんが増えたのかについては、高齢社会に直面している日本において「猟師(山で狩りをして生計を立てる人)」の減少が一つの原因ではないかと考えられています。実際に、猟銃免許の取得数の減少と反比例してシカさんの個体数が増えているというデータもあるそうです(※他にも原因は様々あるようです)。

 

シカさんが異常に増えると、一匹あたりのエサが少なくなり、本来エサではない高山植物や木々まで食べてしまい、それによってダメージを受けた木々が枯れてしまい、生態系を壊してしまうといったことがあるようです。

 

もちろん、森林破壊には、「酸性雨」などの大気汚染や「林業従事者」の減少もあることでしょう。一方、登山者の増加だって、森林破壊と無関係ではないと思います。

 

今、平均年齢26歳ほどの若手ビギナー集団である我々に何ができるか。

 

目指すは、安易な「野生動物の駆除」ではなく、「共存」や「森林の再生」。

 

サークル設立以来、ずっと頭を悩ませて考えています。

シカさんだけを悪者にしてはいません。森林破壊の原因はおそらく人間の方がずっと影響が大きいです。林業のあり方も考えなくてはなりません。日本の森林政策について知ることも大事だと考えています。もちろん「森林保護」を盾に、シカさんたちの駆除を推進するわけではありません。

シカさんや動物たちの生活を守るために、森林を適切に保全し、人間の生活との共存を模索していく、という考え方です(もっと勉強しなくてはなりません)。

 

今年の2月初旬より、サークルとして新しいプロジェクトへ動き出しました。

サークルメンバーの中から募集した有志メンバーで動き出しています。

 

近いうちに発表できると思いますが、まずは、「シカさん問題」についてみなさんに知ってもらえれば幸いです。

 

 

<参考情報>

・林野庁 野生鳥獣による森林被害 http://www.rinya.maff.go.jp/j/hogo/higai/tyouju.html

 

※インターネットで調べていると、「シカさんの駆除」がよく取り上げられていますが、代表野村の考え方では、「シカさん」の生活は守りたいと考えています。人間のエゴではないかと、慎重に検討しなくてはなりません。個体数を減らすのは手っ取り早いかもしれませんが、違うアプローチを検討しています。良い情報があれば、お問い合わせページよりお寄せいただけると幸甚です。

 

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