若手ビギナーの「登山難民」を救えるか。

「安全に登山をするには、ある程度の知識と経験がいる」ー。

 

そのための教育的な受け皿を担って来たのが各地域にある地元の「山岳会」だったのだろうと思います。ところが1995年以降のインターネットの急速な普及により、誰もが簡単に登山についての「(表面的な)知識」を学ぶことができるようになりました。

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さらに、2005年辺りからmixiをはじめとするSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の急速な発達により、誰もが簡単に山仲間を募ることができるようになりました。今でFacebookを検索してみても、インターネットで検索してみても、数え切れないくらいの集まりがあります。

 

 

 

この辺りから、主に夏山シーズンに国内の一般ルートを登る「大衆登山」の愛好者層にとっては、山岳会に加入してまで山仲間を作るメリットは あまりなくなったと言っても過言ではないかなと思います(こんなことを言うと怒られてしまいそうですが、決して山岳会不要論ではありません)。

 

 

 

そして現在では山岳会はコアな山岳ファンの集まりもしくは昔からのベテラン山仲間のコミュニティへと化している(イメージがある)気がします。

 

 

 

この通りだとすると、いくら初心者大歓迎と言ったところで、敷居が高くなるのはやむを得ないです。ほとんとがビギナーである若年層が集まらないのも仕方ないでしょう。

 

 

 

一方で、高年齢層による「ハイキング同好会」も飛躍的に増えているようです。こちらは体力的にも軽めの登山が多く、ガツガツ登る多くの山岳会に比べてビギナー向けであるが、年齢の面でやはり敷居が高いと思われます。

 

 

 

これらの社会的な背景や風潮の変化により、「若手ビギナー登山者」を受け入れる(支持される)組織は現在においてもほとんどないのではないかと感じます。

 

「若手ビギナー」にとって、登山を始めたいのに、うまく始められないでいる。組織に入りたいけど、入りたい組織があまりない、という難民状態ではないかと感じます。自分がそうだったように。

(単なるネット上のコミュニティでは匿名性ゆえに現実の世界で山に一緒に行くのは恐さがあります。)

 

 

 

「山岳会」の存在意義は言わずもがなでありますが、「未組織登山者の増加が、山岳事故が増えた原因」であると考えるならば、「若手ビギナー登山者」のニーズに則した新たな組織が時代に求められるはず。

 

 

 

これを担う存在になろうとして立ち上げたのが、他ならぬ「山頂cafe'」になります。ですので、当サークルの特徴は次の通りです(改めて)。

 

 

 

⑴山岳ガイド付きの登山ツアーにより、知識を学べる機会と現実に登山に行く機会を提供。

 

 

 

⑵2.30代に限定し、同年代で山仲間を作る環境を提供。


 

⑶全国的に活動を広げることにより、地域ごとに閉鎖的なコミュニティであった山岳会とは違った「全国的なつながり」を提供。

 

 

 

これらが当サークルに与えられた社会的な役割ではないかと改めて思います。

 

 

 

とある若手ビギナーがまずは「山頂cafe'」に入り、ここで山仲間と安全登山に必要な最低限の知識や考え方を学び、ある程度の経験を積む。その後、各自がサークルを離れて自らの価値判断基準で山を楽しんでいく。

 

 

 

これが山頂cafe'の理想。単なる若者ばかりの山好きネットワークでは終わらせない。そこには新たな出会いと別れの連続がある。少し寂しい気もするが、必然的なことかなと思います。

 

 

 

そんなことを思っていたところ、「山頂cafe'〜ビギナーのための登山サークル〜」も全国で650人を突破しました。わずか1年半の出来事です。

 

 

 

このような組織が支持されていると信じても良いだろうか。大きくなるにつれ、いろんな意見があり、芯がぶれそうになる今日この頃です。

 

 

 

なお、個人的な話になりますが、「行政書士事務所エベレスト」を立ち上げ、行政書士として独立開業しました。遭難しないように頑張ります。笑

 

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