代表者ブログの開設から2週間。ようやく2本目の記事を書きます!笑
今回は、僕の初登山のお話を少しご紹介したいと思います。僕が山を始めたのは、20歳(もう6年も経ちました…)の時に「二十歳の記念」にと登った富士山(吉田口ルート)です。
当時の富士山は、まだ世界文化遺産に登録されておらず、むしろ「富士山はゴミが多くて汚れているから、登録はムリ。」という状況でした。それでも登山者は20万人以上。山小屋や頂上までの登山道がごった返している状況は今と変わらずでした。
当時の僕は、少しずつ「写真」にはまり、「山に登りたい‼」というよりは、「良い景色が撮りたい‼」という想いでした。(今はカメラすら山に持っていかないことが多いので、メンバーの皆さんは意外に思われるかもしれません。笑)
一緒に登ったメンバーは、同じ高校のクラスだった岩田くん、とっきー、じんくん、そして自分の計4名。全員登山が初。“ビギナー”どころか完全な「ど素人」。地図も持たず、ザックも持たず、靴とレインウェアだけは安い物を購入し、不安しかないまま、夜中に名古屋を出発。5合目の登山口に到着したり、山小屋に到着する時間もすべてが予定通りでした(今思えば、単なるビギナーズラック)。
途中、「影富士」を観ることができたり、それなりの天気に恵まれました。そして無事に山小屋に到着し、レトルトのカレーを食べた後、1枚のふとんに2.5人ぐらいで就寝。この時、頭がガンガンに痛い。吐き気こそないものの、とにかく頭痛がする。「これが高山病か…」と焦りつつ、我慢してなんとか寝れました。
そして、夜中2時ごろに8合目の山小屋「元祖室」を出発し、ご来光を目指して夜中4時ぐらいに頂上へ到着。ベストポジションを確保するも、ご来光までまだ1時間以上。ここで問題が発生。
…寒い。とにかく寒いのである。頭痛はしっかり寝たおかげなのか、改善していたものの、行動を辞め、頂上でじっとしていると、寒さが尋常ではないことに気づく。
「これはアカンやつや…」
と全員が思い、防寒対策の甘さを反省しつつ、まさに死ぬ思いでご来光を待つこと、1時間。真っ黒だった空がだんだんと青みを帯びて明るくなり、幻想的な風景が浮かび上がる。そして、真っ白な雲海から、オレンジ色の発光体が姿を見せ始め、待ち望んでいた登山者全員に温かい日の光を浴びせるのである。
「ご来光先輩、すごいっす…」
と、わけのわからない感動を覚え、太陽はこうも温かいものかと驚く。「富士山でご来光を観れば願いが叶う」と、勝手に思い込んでいた僕は、世界平和と全登山者の下山中の安全を願い、下山開始。
吉田口ルートで下山をしましたが、これが結構つらい。今までそれなりに山を登ってきましたが、この富士登山が一番つらかった。そして寒かった。「もう2度と来るか…」と思いました(※翌年、違うメンバーでリピートしました)。笑
下山後は、近くの「白糸の滝」を観光し、「富士宮やきそば」を食べて無事に名古屋に帰宅。翌日は、要介護状態2ぐらいになっていたと思います。
これが僕の登山デビューです。過酷な山小屋の環境に、激しい頭痛を伴う高山病、凍死を意識させられるほどの寒い思い、そして長く、辛い下山道。よくもまぁ今の自分がいると思います。笑
さて、8月も終わり、富士登山シーズンも終わりました。9月以降は原則入山禁止。ですが、これからも登ろうとする無謀登山者は後をたたないことでしょう。自分も無謀登山者でした。
山頂caféは、無謀登山者を減らし、安全で楽しく登れるサークルを目指していこうと思います‼
おわり。